ABOUT

創業200年をこえる和ろうそく店。 飛騨の伝統工芸品であり、全国でも数少ない手作業で作り続けています。 和ろうそくは、バゼの木の実をはじめとした自然由来の材料で作られ、ススが少なく風で消えにくいです。最大の魅力は、風がなくても火がゆらぐ姿。仏様や御先祖様が笑っているといわれています。 飛騨古川の美しい町並みを成す代表的な通り・壱之町通りにある「三嶋和ろうそく店」。歴史と風情を感じさせる店構えは、通りの中でも一際目を引く存在ですが、それもそのはず、現在のご当主で7代目という老舗ろうそく店なのです。ここで作られている和ろうそくは「生掛け和ろうそく」と呼ばれ、混じりけのない100%植物性。全国に10軒程度しかない和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけと言われています。毎朝4時には作業を始めるというご当主の熟練の技が生み出す和ろうそくは、まさに今に受け継がれた匠の技の結晶。 飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」では、重さ13kgにも及ぶ大きな和ろうそくを作り、3つのお寺に奉納します。完成まで何ヶ月もの期間を要するというこの和ろうそくの灯りは、着物姿で良縁を祈る若い女性の頬を明るく染める優しい灯りです。